湧池(わくいけ)

湧出量八海最大2.2立方米/秒の湧池
面積 152m2
底深く湧水清冽、溶岩を下底に見透す

 むかし、富士山が噴火したとき、人々は焼け付くような熱のため大変苦しんだ。そしてのどの渇きや人家の火事、また野火を消すためにと、人々が水を求めて叫ぶ声が天地の間に広がった。
 このとき、天の一方に大変美しい声で、「わたしを信じなさい。そして、永久にわたしをうやまうならば、私がみんなに水をあたえよう」といわれた。
 この声の主は「木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)」で、その後まもなく溶岩の間から水が湧き出し池となった。人々はこの池を「湧池」と呼んで、これを飲料水や水田に用いて今日に至っている。
 また毎年木花開耶姫命の祭りを行い、神輿をこの池の水で洗い浄めるのが恒例となっている。
 八海めぐり第5番の霊場として八大竜王の一神、徳叉迦竜王(とくしゃかりゅうおう)をまつり、石碑には「いまもなほわく池水に守神の すへの世うけてかはれるぞしる」との和歌が刻まれている。